Lettuce - Elevate
どうも、KRAZです。
今回紹介するのはLettuceのElevateです。
セットリストは以下の通りです。
今回のアルバムもレタスっぽさが存分に出ています。
しかし、今作では今までのFunkにDubのエッセンスが少し加わったような仕上がりになっています。
1曲目のTrapezoidではまさにクラブミュージック(トラップミュージック)。ただニクいのは、電子音かと思いきやRyan がSaxの音をワウで歪めて人力でやっていること。ドラムンベースも人力。だからグルーヴしてるのです。聞いていてとても気持ちいいし、体がゆらーりゆらーり揺れてします。個人的には途中のブレイクからの間奏部分でTalib KweliがLyricをかまして欲しいところです(笑)。
そのトランス的なノリで2曲目。珍しくマットな音作りのギターカッティング入りのRoyal Highness.「あーLettuceだね」思わず口に出てしまう。歯切れのいいホーン隊(ここでもちょっとワウをかけて歪めている)と、1,3でキメるAdam Deitchのドラムがいいですね!
カバー曲のEverybody Wants to Rule the WorldではNighel Hallのハスキーな歌声がgood.ベースのグルーヴが気持ち良いです。
続くGang Tenは2017年に来日した際も披露した曲。その際はNealとNigelの2人体制のキーボードでNealのHammond B-3とClavinet,Nigelのエレピが美しかったのを覚えています。アルバムではシンセを多用しより音に厚みを作っているようです。
今作のParty Tuneが7.Ready to Live.やっぱりNigel Hallは叫んでこそ彼の本領が発揮されるという感じがしますね。Ericのハイトーンのソロがかっこいい!
Love is Too Strongでは実力派ギタリスト・シンガーのMarcus Kingをゲストに迎えブルージーな歌声を披露。
Purple CabbageもLettuceっぽいねーという曲。静かにグルーブして大団円に向かっていく感じがLiveウケしますね。
さて、私はLettuceのファンであり、Souliveの大ファンでもあるのですが、今作からLettuceは新たなステージに立ったのを感じます。
それは、ギターのEric KrasnoとキーボードのNeal Evansが実質脱退したことによります。彼らの3rdアルバムFLYあたりからEricは前線でギターを弾くことをやめ、なんならLiveではギターを弾かずエフェクターのつまみをクリクリ動かしていたりして存在感がだんだんなくなっていたのを感じていました。(単純に彼のバンドが忙しくてツアーに帯同できなかったのもありますが)また、2017年来日時もNeal Evansはキーボードを弾いていましたが、Nigelと被ってイマイチ彼の本領が発揮できていなかった感じもありますし、Nigelがいないとできないような曲(Reqiem-アルバム未収録)やGet GreazyにNigelをフィーチャーした部分を付け加えたりしていたので、被った楽器分がそっと削ぎ落とされたように感じます。実際今作ではNigelがシンセキーボードを多用したりと、今までの音作りとは明らかに違う方向に舵を切ったなという感じがします。もちろん、Nigelの良さが出ていてNealにはできないサウンドですが。
そんなわけで、個人的にSoulive大好きな私としてはこの2人の成分が抜けてしまったLettuceは全く新しいバンドのサウンドに聞こえるわけです。Nealの洗練されたキーボードとクラヴィネットのえぐってくるようなサウンドと、Eric Krasnoの眉をしかめるほど心地よいギターソロが聞けないのはちょっと残念。
まあこの二人にはSouliveがありますから。(最近は個々人の活動で全然実働してませんが。今年で結成20年だというのに悲しいぜ。ただBowliveには帰ってくる!)
話が逸れましたが(笑)この二人が抜けたのを差し引いても、間違いなく Lettuceは世界最高のFunk Bandでしょう。
思えばLettuceは24年の中で何度もメンバーが変わってきています。
初期メンバーのJeff Bhasker(Key),Sam Kininger(A.Sax),中期メンバーのRashawn Ross(Tp)そして、リーダーだったEric KrasnoとNeal Evans.
初期からの中核メンバーはAdam Deitch(Dr.),Erick "E.D." Coomes(Bass),Adam "Shmeeans" Smirnoff (G),Ryan Zoidis(Sax)の4人が本当の初期メンバーということになります。少なくともドラムとベースが変わらなければ安泰でしょう。
ぜひSam KiningerやRashawnのサウンドもまた聞いてみたいものですなあ。
そんなわけで、今回はこの辺りで。
最後まで見ていただき、ありがとうございました。