Robert Glasper Experiment - Art Science
どうも、KRAZです。
今回はRobert Glasper ExperimentのArt Scienceをレビューしていきます。
パーソネルはこちら
Robert Glasper:Piano
Derrik Hodgie:Bass
Casey Benjamin:Sax/Vocodor
Mike Severson:Guitar
Mark Colenburg:Drum
今作ではBlack Radio1と2で見られていたようなゲストヴォーカルはおおらず、純粋なバンドでの作品。
セットリストはこちら
1.This Is Not Fear
2.Thinkin' Bout You
3.Day To Day
4.No One Like You
5.You And Me
6.Tell Me A Bedtime Story
7.Find You
8.In My Mind
9.Hurry Slowly
10.Written In Stone
11.Let's Fall In Love
12.Human
13.Summer Breeze(日本盤ボーナス)
今作はポップ色が出た作品。ただし、ポップといってもちゃんとロバートグラスパーサウンドです。
ポップたる所以としては、オートチューンを用いたやや機械的な歌声と、ケーシーベンジャミンによるボコーダーの音色がより人間チックになり、大衆化したイメージ。
さらに、今作からギターが加入し、キーボードもフェンダーローズに加えて普通のキーボードによるシンセ的な音作りも影響しているのかなと感じます。
しかし、面白いのはあえて弾かなかった前2作をは異なり今作ではピアノやキーボードをがっつり弾いている作品が多々あること。ポップに寄せてはいますが、ジャズのアドリブ要素を多く入れることでうまくバランスを取っている形です。
個人的に好きなトラックは、単純なドラムの上に乗る明るい曲調と覚えやすいフレーズの3.Day to Day。ダサくなりがちな曲構成ですが、うまくまとめているのが素晴らしい。ベースのデリクがしっかり支えているのが大きいですね。
続くNo One Like Youではスピード感のある曲。ケーシーのソプラノサックスからのロバートのピアノの流れが素晴らしい。和音の使い方が綺麗でリピートしたくなります。
8.In My Mind はドラムがマークじゃなかったらただの捨て曲です(笑)。終始ドラムが変態リズムパターンをキメて来ます。ちょっとドラムの音も大きくないですか?(笑)
12.Humanではケーシーのボコーダーの音設定が前作に近くなり、コレコレ!この音が聞きたかったんだよって(笑)。
一枚に非常にうまくジャズ、R&B、エレクトロニカ、ポップの内容をまとめつつ、クオリティを維持するのってかなり難しいと思うんです。それをやってのけちゃうあたり、さすがだなというほかありません。現代最高峰バンドであるRobert Glasper Exprrimentですが、本人のフェイスブックではおそらくBlack Radio3の制作に取り掛かっているような映像もちらほら。待望の新作が聴けるひはそんなに遠くないかもしれません。
それでは、今日はこの辺りで。
最後まで見ていただきありがとうございました。
ArtScience [Explicit]
Black Radio [12 inch Analog]