受験生とその親たちへ - 某塾講師が5年働いて気づいた4つの「必敗法」
どうも、KRAZです。
今回は、大学受験を控えた皆さんに向けて記事を書いていきます。
実は私、某個別指導塾でほそぼそと塾講師をしています。(アルバイトです)
早いものでもう4年の歳月が過ぎましたが、必ず毎年高3生を見ています。
個人的感想になりますが、自分の経験をもとに、受験を乗り切るのには何が大切か書いていきたいと思います。
世の中には多くの情報が飛び交っており、例えば英語の参考書のコーナーへ立ち寄れば、「英語は文法だ!」という本と「英語は単語だ!」という本が横並びになっていたりします。
何が正解かというのは正直人それぞれ。ですから、私は視点を変えて「これをすると失敗するよ!」という事を実体験をもとに書いていきたいと思います。
失敗例1.沢山の問題集を解こうとする
受験生で焦りを感じない人はいないはず。その焦りが判断力をおかしくさせます。
はっきり申し上げますが、多くの受験生が持っている参考書、問題集はほぼ中身が同じです。特に、教科書傍用問題集はレイアウトが違うだけです。ですから、同じような問題集を取り揃えたところで、それはお金の無駄であり、いっときの精神の安らぎ(=所有することによる安心感)を得ているだけです。こういう生徒は、一冊にかける時間が減り、一冊を仕上げること無く目移りして中途半端な状態で別の問題集を解くという悪循環に陥ります。その結果、「勉強しているのに(実際は正しく勉強できていない)点数が伸びない」という悩みになります。
あなたの持っている教科書傍用問題集が完璧にできるようであれば、数学であれば青チャートなどに力点を置いていいと思います。しかし、世の受験生たちはあまりにも教科書傍用問題集をやらなさ過ぎです。基本問題が全部できるのは当たり前。応用問題が7-8割できるようになってからもう少しレベルの高い問題集に取り組むようにするのがいいですよ。そこまでいくと、きっと市販の問題集がどれも似たようなものだと気づくはずです。
失敗例2.過去問をないがしろにしている
よく聞くのが、「過去問の問題はもう二度と出ないからそんなに過去問をやっても意味がない。」確かに、同じ問題は出ません。でも、問題の傾向・癖は絶対に似るはずなのです。私が言いたいのは、過去問を「解く」のでは無く、「研究する」という事をして欲しいのです。英語であれば、とんでもなく長い文章を出してくるにもかかわらず、意外と問題は優しく、細部まで読む必要がない問題がザラにあります。
あと、声を大にして言いたいのは、センター試験対策は絶対に夏から始めて欲しいという事です。残りのセンター試験の回数もいよいよ少ないですが、まだセンター試験を受ける諸君は絶対に夏から古い問題に当たっていく事。今までの復習とセンター独特の問題形式に早くから慣れておいて損などありません。マーク模試でも点数が出やすくなるので、モチベーションが上がりますよ。
過去問を「解く」のでは無く、「研究する」ということがどれだけ大切か、塾講師として働く中で何人も実例を見てきました。
明らかに実力は足りているのに、過去問演習を怠ったがために滑り止めの大学に落ちる子なんてザラにいます。その逆に本命合格のために一生懸命「過去問研究」をした子は逆転合格なんてこともありました。
もう一度言います。過去問を「研究」してください。そうすれば、自分が何をしなければいけないか自ずとわかってきますよ。
失敗例3.復習が甘い
きっと多くの受験生はテスト前に勉強する事を復習すると思っているのではないかと思います。それもそうですが、一番大切なのは「テスト後の復習」です。
テストが終わって解放されてゲームしたり遊んだり、っていうのが日常じゃないですか?そこで踏ん張って、もうちょっとだけ勉強しましょうよ。そうしたら遊んでも大丈夫です。
テスト(模試含む)は絶対本気で受けるものじゃないですか。せっかく本気で受けたのに、その結果をないがしろにするなんて勿体無い。本気で勉強して、本気で解答用紙に書いたものたちが泣いていますよ。そこで間違えたものこそ、1番の弱点なはずです。ここを間違えた、という悔しさが強ければ強いほど、記憶に鮮明に残り、次のミスの低減に繋がります。したがって、テスト後、遊びたい気持ちをほんの少しだけ我慢して、自分のミスを分析し、次は絶対解けるようにしようという意気込みで復習しましょう。この復習で、必ずライバルに差がつけられます。
失敗例4.親からの期待が大きい
正直これは受験生にはどうしようもないことです。でも、塾で講師をしていると、ものすごく理想が高くて、注文が多くて、という親御さんは少なくありません。
落ち着いてください。受験をするのはあなたの大事なご子息です。あなたの些細な言動がどれだけやる気を削いでいるか考えたことはありますか?どれだけプレッシャーを与えているか考えたことはありますか?親は勉強方法にあまり口は出さず、勉強ができる環境に力を入れるべきです。その中で塾を活用するとか、通信教育するとか、補習を受けさせるという選択肢が出てくるわけであって、力の入れどころがおかしい親御さんが一定数いらっしゃいます。「あなたの子なら、もう少し信頼してあげなよ」って言いたいんですけど、言えません(笑)。受験生が休憩する・寝る場所があって、ご飯が食べられて、コミュニケーションがちゃんととられてて、というのが最高のサポートの仕方だと思います。自分の理想を押し付けないで。あなたのご子息は、あなたが思っているよりもっと立派に育っていますよ。
いかがでしたでしょうか。
受験生諸君、それを支える親御さんの役に立てられれば、これ以上嬉しいことはありません。
それでは、今回はこの辺で。
最後まで見てくださってありがとうございました。